『ルブリケア1200』とコンドロイチン:グルコサミンの関係
コンドロイチン:グルコサミンの構造式について
コンドロイチン:グルコサミン参考文献一覧
NIH参考文献ウェブサイト一覧
質疑応答:NIHのグルコサミン・コンドロイチン関節炎介入試験 一次試験
説明資料
米国国立補完代替医療センター(National Center for Complementary and Alternative Medicine)
本試験について
グルコサミン・コンドロイチン関節炎に対する介入臨床試験(GAIT)とは?
GAITは、栄養補助食品であるグルコサミン塩酸塩(グルコサミン)およびコンドロイチン硫酸ナトリウム(コンドロイチン硫酸)の変形性膝関節症の治療に対する効果を調べるために米国で実施された最初の大規模多施設共同臨床試験である。本試験では、グルコサミンとコンドロイチン硫酸をそれぞれ単独で使用した場合、および併用した場合で、変形性膝関節症患者において疼痛緩和が得られるかどうかを調べた。
ユタ大学医学部が当該試験の調整を行い、全米16箇所のリウマチ研究施設において本試験が実施された。アメリカ国立衛生研究所(NIH)の下部組織である国立補完代替医療センター(NCCAM)および国立関節炎・骨格筋・皮膚疾患研究所(NIAMS)がGAITの資金提供を行った。
試験の目的は?
これまで医学文献上、変形性関節症の治療薬としてグルコサミンおよびコンドロイチン硫酸の効果に関して相反する結果が報告されていた。GAITは、多数の変形性膝関節症患者を対象とし、疼痛緩和におけるグルコサミンとコンドロイチン硫酸の短期的(6ヶ月)な有効性を検証するためにデザインされた。
試験の基本デザインは?
GAITでは、被験者は以下の5つの投与群に無作為に割り付けられた:(1) グルコサミン単独投与群、(2) コンドロイチン硫酸単独投与群、(3) グルコサミンとコンドロイチン硫酸の併用投与群、(4) セレコキシブ投与群、(5) プラセボ(試験薬と外見を同じくする不活性物質)投与群。関節痛の有意な改善が得られるか否かを評価するために、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、およびグルコサミンとコンドロイチン硫酸の併用とプラセボとの比較が行われた。試験デザインの妥当性を確認するために、変形性関節症の疼痛管理に有効な処方箋薬であるセレコキシブとプラセボとの比較も行われた。
結果にバイアス(偏り)が生じるのを排除するために、試験は二重盲検法で行われた。すなわち、研究者も被験者も、被験者が5つの治療群のどの群に割り付けられているか判からないように試験が行われた。被験者は24週間投与を受けた。試験開始時、第4週、第8週、第16週および第24週の時点で被験者は評価を受け、症状の改善状況および試験薬の副作用の発 現の可能性に関し厳重なモニタリングが行われた。各被験者の変形性関節症の診断はX線検査により確認された。さらに、被験者は2つの疼痛サブグループに層別化された- 軽度疼痛(1,229人、78%)および中等度~重度の疼痛(354人、22%)。
!doctype>